「お前甘いものしか作れないのかよ」
「お望みならチーズケーキを作ってみせようじゃないか。」
突然勝利君がこんなことを言い出したから私は失礼な、と思って言い返した。
(チーズケーキっておいしいよね。)
「いや、要するに菓子類しか作れないのか、ってことだよ。」
「うん、食卓系はえのきの味噌汁とか手間隙かからないものしか作れないよ。」
図星をつかれた、けど、最低限のものなら軽く作れる。
(茸って本当大好きなんだよね)
「馬鹿かお前。」
「いや、別に好きなもんは作れるからさ。」
「お前そんなんじゃ栄養偏るだろっての。」
なんか珍しく心配してくれてるみたいだ。
でも、そんなこと言われてもどうすれば良いのか。
(まぁ多少ならサプリメント使ってるけどね)
「どうすればいいんです勝利せんせー」
そこまで言う勝利君の意見を聞こうじゃないかと質問。
「俺が作ってやるってのバーカ。」
「…それプロポーズ?ねぇプロポーズ?新手だね。」
「さぁな。」
チクショウ、こいつったら不意打ちなんだ、もう。
この赤面した顔をどうすれば良いのよ、って。
ちょっとごまかしてみてもバレバレだから、私。
けど、こいつったらこっちを見ないんだ。
大好きですよ畜生、そう返した。
彼の頑張り,私の頑張り
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気付いたら変換がなかった。