下校時刻。
校門を出ると夕焼け空が目に入る。
オレンジ色の空に少し目を細めた。
明日もきっと快晴だな。





夕方にて




今日の事を思い出しながら歩く。
公園の前を通るとき、なんとなく公園の中を見た。
そして驚いた。なんとあのがいた。

『1人でいるときとか、戦ってる時は格好良いのにね。』

朝のことだった、あれは。
かなりの不意打ちだった。
あの後が教室を出てくれてよかったと思う。
なんとなく、だけどよ。
当分は顔を見れないと思ったが、二十四時間以内に会ってしまうとは。

 
文芸部に入っているらしい。よく「原稿の締め切りが…」と言っているのを見かける。
テストでは結構上位の方にいるのを見た。(とはいっても俺には敵わないけどな。)
文芸部に入っているのもあって、国語が一番得意らしい。
…考えてみると、俺はの事を良く知らない。

?」
「しょ、しょーり君?!」

声をかけるとはかなりの慌て様で、どもっていた。(いつもは"勝利"ってちゃんと発音してるからな、あいつ。)

「あー…朝の事なんだけどよ…」
「あー! 朝ね! あ…」

勢いに任せて言って、気付いたらしい。
二人して黙り込んじまった。そりゃ、何を言えばいいのか分からないだろ!
俺だって、あの問いは勢い任せだったんだ。
とは言ったものの、気まずい。
やけにガキどもの声が大きく聞こえる。

「あのよ」
「あのさ」

更に気まずい。
声まで重なった。

「先良いよ勝利君」
「いや、俺はどうでも良いことだからが先に」
「…勝利君は一番じゃない時がすまないんだよね? だからどうぞ。」
「分かったよ! 言えば良いんだろ言えば!! 
はどう思ってるか知らないけど、俺はのことが好きだ!!」
「―――は……」

何故かこのことが口から勝手に出やがった。
本当は違う事を言おうとしていたはずなのに。
あーもう何やってんだよ俺は!!

「あ、の…その、私、は…」

分かってる。
自惚れてるだけなんだってことを。

また沈黙が流れる。 この場から逃げ出したい。
でもここから逃げたら負けの気がする。
馬鹿だ。こんなところでもそんな事言ってる自分が。

  「…あー! もう! そうですよ! 私も勝利君が好きですー!!」

「・ ・ ・ は ?」
「仕方ないんですよ惚れたものはー!! 悪いですかこんちくしょー!!」
「ちょ、…」
「あ…」
「…」

沈黙。
でも、それは先程の気まずい沈黙とは違う。

「好きです」
「俺も」

結果オーライってやつだ。


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2000HIT自由リク、キティ様にお贈り致します。
こんなものですが持って行っちゃってください。
持ち帰り方は、まぁそのまんまコピペでも良し。
または右クリックでソースの表示。それを保存する。その時、最後に「.html」とつければブラウザで見れます。

それでは、リクありがとうございました! 真間