「あ゛ーさみー…」

一月初旬、新学期が始まる日。
は手をポケットに突っ込みながら登校していた。

「おはよーっすー!!!」

名前を呼ばれ、が振り返るとそこにはパシリ一号の姿が。

「ん?パシ、どうした。妙に元気じゃん。」

嬉しそうな表情をしているパシリ。
一方、寒さにマフラーに顔をうずめ、渋い顔をしているはそんな彼に尋ねた。

「え?だってさ!皆と久々に会えるじゃんか!!」

「とは言っても冬休み中も任務で会ってるじゃない」

「そっ…そりゃそうだけどさ、ほら、やっぱ学校生活とは違うだろー?」

素っ気無く返すにパシリは少し詰まりながらも答える

それでも彼女は「分からん」といった表情で首をひねる

「え、でも、でもさ、とは任務一緒になんねーし…は嬉しくねーの?」

「…」

は一瞬驚いた顔をして、すぐにマフラーで口元を隠した。


「…後でアイス奢ってあげるよ」

「え、ちょ、さすがに寒い!」

そしてダッシュ。












寒さなんかに負けるかよ
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若いね