「最近お前元気ないよな」
彼、勝利は背中を合わせている相手、に問いかけた
「やだなぁ、そんなわけないよ」
「特に任務中」
「…違うよ」
膝を抱えなおし、顔を伏せる彼女
その様子を、彼は横目で見やった。
「嘘だな、分かりやすい」
「え?」
は思わず顔を上げた
「お前嘘をつくとき顔を伏せるだろ」
「あ、見てた?」
「あぁ …溜め込んでると余計辛くなる、って知ってるか」
「うん、知ってる、でも、他の人にとってはくだらないことだよ」
「くだらない事でも何でも、話してみろよ、聞いてやるから」
その言葉に、は少し間を置いて口を開いた
「ただの、プレッシャーだよ
期待に応えなきゃっていう」
「…」
「疲れた それだけ」
「…」
「ね、くだらないでしょ」
彼女は自嘲気味に笑って彼の方を見た
彼は空を見ていた
そして、そのまま口を開いた
「何もアドバイスするとこは無い 変にフォローする事も無い
だけどな、無理すんな」
「…うん」
返事の後に、ずず、という音がする
「強がるんじゃねえっつの」
「うん、」
震えた声での返事
その後ぶー、と言う音がした
彼女は勝利のシャツで盛大に鼻をかんだのだ
「ちょ、お前、きったね」
「うるせ」
袖で目を拭い、そして
「ありがとね」
「おう」
後ろから抱きしめた
背中など、何度でも貸そう
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アクア様のみフリー
なんか趣味丸出しなものとなりましたがどうぞ…!
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