ある日ぶらぶらしていると突然女数名に話しかけられた。
「こっ、これ!!」
「お願いします!!」
「…は?」
ずい、と出されたのは可愛らしい手紙。
「…えっと…」
もしかして、俺、いける?と自惚れつつ、手紙を二つ受け取った。
勿論、顔には出ないよう、冷静を保って。
「じゃあお願いしますね!さんに渡して置いてください!!」
「…え??」
。あいつに?
「きゃー!!念願のさんに手紙出しちゃったぁー!!」
「私も私もー!!手に渡ると考えただけで今日は眠れないわー!!」
「あ、修正マンさん、そういうことでありがとうございます!」
「ありがとうございます!!」
「ちょっ、ま、」
困惑する俺を置いて盛り上がった女二名。
一方的に礼を言いながら去っていった。
「…」
自分、何自惚れてたの。馬鹿じゃねぇの。
俺は自己嫌悪に陥りながらのいる本部へと戻った。
「あ、お帰りー あ、ちょっと待ってね、今デュエルしてるから!
リバースカード発動!!」
「だぁぁああー!!またかよ!!」
「あっはっは」
「じゃあ俺はドロー4を発動っス♪」
「あ、ラッキー、俺もドロー4持ってた。発動。」
「お前らー!!!!絶対グルだろ?!そうなんだろ?!?!」
「「「お前が弱いだけだろ」」」
「ちくしょー!!」
はロマン・ナイス・トップと一緒にUNOをしていた。
暇な奴らだ。
ってかなんでトレーディングカードバトルっぽいんだ。
デュエルって…発動って…オイ。
そしてロマン、弱いよお前。
「で、何だね修正君。」
「あ、これなんかお前に、って預かった。」
「手紙?」
「お、ファンレター?」
「お前には無縁な代物だな。」
はいつもの濁った目をしてロマンを鼻で笑った。
「お前いつかその言葉を後悔するときが来るからな…!」
「はいはい後悔したよー」
はスルーしながら手紙を開き読み始める。
ロマンの扱い上手いな。
「うわぁ、可愛い字だねぇ。」
「ナイス書体♪」
「女性にももてるんだなぁ…さんは…」
「『も』、って、私男にもてた覚えないけど。それ夢だから覚めた方が良いよ。」
は眉間にしわを寄せ、真面目な顔をして答えた。
「「「「(鈍いなぁ…)」」」」
「家に帰ってまたゆっくり読もうっと。
…って君達、そんな羨ましそうな顔で見ないでよ。」
一通り読んだのか、手紙をしまったは後退りした。
そんな目をしていたのか、俺は。
「いや、だって、なぁ?」
それを見ては大きなため息をついた。
「仕方ないね、君達は全く。」
そして俺達に言い放った。
「君達の格好良いところを知っている私がファン一号になってあげるよ。」
あいつはまぁ迷惑だろうけど、と笑って、そして残りのカードをすべて出した。
こういうときに反則なんだ彼女は
+++
でも嬉しかったりするんだ